わけもなく悲しい時は 歌をうたってみるの
ためいきをつく時間さえ 消してしまうため
これ以上考えると 歩く事も恐くて
風もないのに 風の音 それは胸の中

ひろった小石で闇を照らして 嘘をつかない話し相手のところ
高い寒空に張りめぐらされた 風を受ける櫻のこずえ

言葉にならなくたって それでいいさ
櫻の蕾のような 幼く強い心
壊れそうに枝揺らす 風は僕の 強さを知らせたいために
強く強く吹いている

新しく生まれ変わる少し前の細い月
思わずこの手を伸ばした 救ってほしいの

坂がいつまでも続く気がして でもその向こうの景色が見たいよ
不安がひしめく胸を押さえて 駆け上がった瞬間が今

答えにならなくたって それでいいさ
桜の蕾のような 宇宙のはじまりの場所
壊れそうなこの胸も 揺れる枝も
全ての意味を知るために 春の光を探そう

言葉にならなくたって それでいいさ
櫻の蕾のような 幼く強い心
壊れそうなこの胸も 揺れる枝も
全ての意味を知るために 春の光を探そう
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