津軽のブルース

こごさ流れて 来たわけを
訊いたわけでも ないけれど
泪をしぼった なきぼくろ
あいや あいやとその空泣きを
今もどこかで 信じてる
津軽の夜は ああ せつないね

こごで生まれて 育ったと
ポロリこぼした 濡れ訛り
弁天小僧じゃ あるまいに
あいや あいやの大見得きれば
嘘もまことに 沁みてくる
津軽の夜は ああ 哀しいね

こごは今でも いっしょだて
春は花っこ 冬は雪
トンズラ鴎の 厚化粧
あいや あいやの泣き三味線と
うまい地酒が あればいい
津軽の夜は ああ くれないね
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