世界一悲しい街

のっぽのビルが建ちならぶ 街の真ん中に
突然時間の止まった 不思議なスクエアがある
それは僕らが生まれる ずっとずっと前のこと
悲しすぎる出来事が 残した傷跡

夏のまぶしい光の中に 涙を流すヒマもなく
すべての命焼きつくされた 世界一悲しい街

銃撃の中荒野を進む 今日すら見えない兵士のように
右手でかるく十字を切って 生まれた街を見つめる

過ぎ去ったあやまちは 忘れられるだけなのか
テレビのニュースは今日も 戦いの炎うつしてる

戦いはくり返され 争いは絶えやしない
戦火に巻き込まれてるのは 明日僕かもしれない
生きてることをすばらしいと 痛いほどに感じるよ
明日が来るのがあたりまえだと 笑い飛ばせやしないさ

銃撃の中荒野を進む 今日すら見えない兵士のように
右手でかるく十字をきって 生まれた街を見つめる

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