まほうのカギを手に入れたら

「今日も何もないや」
「恋もどうせしないや」
「どっか行きたいな」
ボクの心読んだ

「どこまでも行けるから ねぇ手伝って 魔法を使って僕を走らせて。」
「誰かいるの?」返答を待った
「いつまでも行けるから もう泣かないで。
そのポケットのかぎを挿してくれ。」
「君が喋ったの?」

それが始まりだった

あれからもう何年?
いろんなとこ行った
何度も恋に落ちた
その度に君は走った

雨の日も春も夏も秋、冬もどんなときでも僕を走らせて
シートベルトで抱きしめて

風の日も朝も昼も夜中も、ボクのわがままを聞いて文句言わずに…
そしてボクらの別れの時がやってきた

エンジンは限界
魔法は溶けて
もう走れそうにないや
それでも行くんだ
「さぁそのまほうのかぎを挿してくれ。」

最後の走りだ さぁ手伝って 君のためなら空も飛べるから
君が魔法をかけてくれた

いつまでも走っていたかった
どこまでも走っていたかった

ああ ああ

「どこまでも行けるから ねぇ手伝って 魔法を使って僕を走らせて。」
「誰かいるの?」返答を待った
「いつまでも行けるから もう泣かないで
そのポケットのかぎを挿してくれ。」
「君が喋ったの?」

それが始まりだった
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