ガラスの未来

三つ数えたら 羽を広げよう
深い夜が今 終わりを告げる
すれちがうだけの 冷たい生命が
目に見えぬ何か求め 彷徨い歩く

傷を知るたび 遠くなる君の
本当を教えて
砕けて消えてしまう前に

時が止まった 硝子の未来で
まるで世界そのものみたいな眼差しが
僕を見透かす 変えてく
扉やぶって向かう 光へ

三つ唱えたら 滅びの合図を
真実の言葉 ここに預けよう
一瞬で終われる 装置がある都市(まち)で
引き寄せられて 出会い見つめ合い泣いた

明日すべてが消えるならきっと
何の迷いもなく 君を探し出すだろう

胸に宿った 硝子の欠片を
まるで鏡を覗きこむように舞い降りた
その瞳の透明さを
守り抜くと誓った 光を…

夕立が 街ごと洗い流せば
ここから抜け出そう 誰にも内緒で
光が降る 僕らの足元へ

時が止まった 硝子の未来で
まるで世界そのものみたいな眼差しが
僕を見透かす 変えてく
扉やぶって向かう

羽を脱いで
見たことのない海へ
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