グランマ

主のないストーブの前の席 相棒の猫が暖めている
「いつの間にか同級生だね」と言った声 思い出してるのかな?
紅を欠かさず ピアスの穴さえも 家族の中で一番乗りだった
凛と伸びた帯の背中姿 まだそんな遠い日じゃないよね

好きなように 生きる中に 忘れる自由はないのかな?
あるがままに 生きられるなら あなたは十分美しい

ねえ グランマ グランマ 大好きだって
グランマ グランマ 恥ずかしいけれど
もう一度 歌っていいですか?
ねえ グランマ 大好きです。

塾の帰り 火曜日にはいつも 家族にかくれ二人の外食日
よく食べた野菜炒め定食は いつも肉を僕に多めにくれた

看護婦として世の中の為に 母として僕の親父の為 に
生きて来た日々の最終章は 倍返しだってまだ足らないね

好きなように 生きる中に 闘わぬ自由もあるはずさ
あるがままに 生きていれば あなたはいつでも美しい

ねえ グランマ グランマ 大好きだって
グランマ グランマ 次帰る時は
素直に言うから 待っていて
ねえ グランマ 大好きです。

「長くはないよ」とふざけるのはやめてほしいんだ 胸がいたいから
公務員でもない 旅行も行けない 自慢話させてあげられない

ごめんね。

グランマ グランマ それでも僕を
グランマ グランマ 好きでいてくれますか
誰より 過ごした 僕だから
ねえ グランマ これから

グランマ グランマ 大好きだって
グランマ グランマ 次 帰る時は
何度も 歌って いいですか?
ねえ グランマ 大好きです。
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