霞草

あのこは何を見つめてるの
空っぽの星のまんなかを
祈るように線を描くように
悲しい夢を見ているのさ

窓辺の鳥
恋のはなし
今日は何を歌いまわる

追いかける今日を探しながら
足の置き場を見つけながら
さまよう時をつなぎとめて
こころの底にうつしだすよ

去年の靴と
昨日の月と
きみの涙ひとつひとつを

夜のとばりの
模様はかたる
灯りの下で
言葉は霞がかったように

窓辺の花
恋のはなし
聞いているよ 歌ってるよ
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