泡とベルベーヌ

はじめてです
彼と二人だけで会えるのは

季節のせいだけじゃないな
気がついたら、
今までと違ってる香りを選んでいた
好きだった苺の匂い
シャンプーでさえ、子どもっぽく感じる

バスルームにふえていく 新しいボトルみつめて
どんなアロマ、好きなのかな なんて想った

はじめてです
彼と二人だけで会えるのは
自転車で行こう
ワンピースにスニーカー
近づいて 近づいてゆく時 とどくといいな
あまずっぱい期待と夢を 風にのせて
泡とベルベーヌ

新しい帽子はやめて
いちばんなじむお気にいりかぶった

もしかしたら今夜 彼に
さらわれていってしまうかも
何かひとつ 安心できるものをつけたい

耳もとに漂ってひろがる草原を
どこへでもついて行けそうな気がしてる
気がついて 気がついて とまどい、
笑顔の奥にかくれてる
抱きしめられるまでの距離で 香るベルベーヌ

刻みつけたいの 消えることない記憶
みつめあって語って 恋する最初の日を

耳もとに漂ってひろがる草原を
どこへでもついて行けそうな気がしてる
近づいて 近づいてゆく時 とどくといいな
あまずっぱい期待と夢を 風にのせて
ほのかに 惹きつけたいの
抱きしめられるまでの距離 香るベルベーヌ

はじめてです
いたずらな気持ちになったのは
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