Dear Town

願いごと乗せたら 空に溶け出した
無機質な瞳 罪とリーグレット

続きのない話に夢を見てただけ
変わらない街で 独り彷徨って

喜びがあるから 悲しみがあること
わからずに生きてた あの頃は
遠回りな日々も「これで良かったよ」と
思える時まで 明日を待つよ

曇り硝子を拭いたら 窓の外側に
モノクロの街と あの日見た世界
空はまだ泣いてて 夜光虫が飛んでて
それだけで胸は夢に飛び出した
ただ願いごと 街に飲まれて

束の間の休息 愁な眼差し
継ぎ足す速さで 溢れ堕ちてゆく

ありのままで全て 飲み込んでゆけたら
勘違いのままでいれたのに
空っぽの身体で 淡々と脈打つ
明日のフリしても昨日のまま

風の行方を知るまで 願わくば今日は
月明かり 嘘も素顔も照らしてよ
空はまだ遠くて 手は届かなくても
光に向かって 羽ばたいてゆくのさ
ただ願いごと 消えないように

何もないような顔で
世界は今日も回り続けている
変わらないモノ
変わりたいなら想像(イメージ)を

曇り硝子を拭いたら 走り出していた
モノクロの街に希望を塗るように
空はまだ泣いてて 夜光虫が飛んでて
光に向かって 羽ばたいてゆくのさ
ただ願いごと 今
ただ願いごと 消えないように
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