ほたる星

ワンマン列車に浴衣姿 薄暗い雨上がりの空
はしゃぐ子供が 追い越してゆく
とぎれとぎれのぼんぼりちょうちん たどりながら
遠くで聞こえる水音 今日だけはあの日に帰ろう

自転車の後ろで 見送った景色に
置いてきた言の葉
華やぐ街の中で 僕らはさまよってる
幾千もの別れ 限られた時の中で
光をもとめている

ラムネの空き瓶のビー玉を とれずに泣いていた幼い頃
手が届きそうで届かぬ幻
心もとない暗がりの中で 探していた
つなぐべき手は どこかを やっとここで見つけた

暖かい背中で うとうとしながら 聞いた祭り囃子

ほたるの光の中 僕らはたどり着いた
永遠にくりかえしてく 物語がはじまる
いにしえのこの場所で 語り継がれる命の奇跡

ほたるの光の中 僕らはたどり着いた
永遠にくりかえしてく 物語がはじまる
いにしえのこの場所で
いにしえのこの場所で
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