幸せの標

四角い窓から覗いた小さな空
古い本を抱いて過ごした毎日
想いが言葉にならないもどかしさは
触れあった指が解(ほど)いてくれたね

霧にぼやけた森も 迷い道も
虹色の花が行く手を優しく照らしてる

物語の頁(ページ)めくり広がる世界へと
夢を語る君の瞳(め)に重なる未来の向こう
奇跡を呼ぶ 四つ葉に似た
幸せの標(しるし)を探しに行こう

夜を繰り返し紡いだ眠りの中
朝の訪れを待つだけの約束
胸の痛みにも射し込む君の歌は
どんな空白も希望で埋めてく

嵐が止まなくても 独りじゃない
いつも心には確かなぬくもり感じてるよ

物語は今も続く 凍える季節でも
星を映す君の瞳(め)が
見上げた未来の先に 手を伸ばした
笑顔になる幸せの魔法を
守りたいから

物語が終わる時も決して忘れない
思い馳せる君の瞳(め)が焦がれた未来に
きっと 届くだろう
四つ葉がもつ幸せの魔法を失う前に
願いは君の手の中で
幸せの標(しるし)になるから
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