鹿児島おはら節

花は霧島 煙草は国分
もえて上がるは オハラハー桜島
(ハ ヨイヨイヨイヤサット)

雨の降らんのに 草牟田川(そむたがわ)にごる
伊敷原良(いしきはらら)の オハラハー化粧の水

見えた見えたよ 松原越しに
丸に十の字の オハラハー 帆が見えた
「今来た青年(にせどん) 美青年(よかにせどん)
相談かけたら はっつきそな青年」

月のヒョイと出を 夜明けと思うて
様を帰して オハラハー気にかかる

可愛がられて 寝た夜もござる
泣いて明かした オハラハー夜もござる

桜島には 霞がかかる
私ゃおはんに オハラハー気がかかる
「段々畑のさや豆は
一さや走れば皆走る
私ゃおはんに ついて走る」
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