いずれまた春に

枯れてしまったね、さくらの花は。
気付けば いつか互い違えて
心の襞の中に隠した
花弁もまた蕾になるくらいに

遠い何処かで夢見ていたんだ。
結んだ 海もほどけていってしまう。
情熱はどこか深く眠って
今更、今更何を思えば良かった?

いつも笑って、綺麗なままじゃ もう
いられないんだよ時間だけが過ぎていく
僕らはどうして間違えてしまう?
望まない形でどうして、溺れてしまうんだ?

半透明の 窓には僕と、君の街の匂い。
「うまれていくこと、おわりはくるもの。」
気付いたって 何一つも
無くさないでいたかった!

いつも笑って、綺麗なままじゃ もう
いられないんだよ時間だけが過ぎていく
僕らはどうして間違えてしまう?
望まない形でもう、溺れはしないように!

いつの事かもう思い出せないくらい
僕は変わっていくあなたも変わっていく
互い違い重なる廻り廻る 季節に
枯れていった僕らが笑い合える事を。
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