北風と太陽

虚言と虚勢と言い訳と勇気。
それから突き進む カンチガイの先で。
凍る寒さに苛立ちながら
まどろむ熱にカラダをあずけ
引きずられる様に
ガックリ肩を落としてた。

夜の星空の中
テグジュベリみたい 王子様
見つけられたらいいけど
やっぱりそれもダメだし
結局ボクは無駄な日々
繰り返してばかり
苦し紛れで生きていた。
一人称のまま
敗ける事を恥ずかしいって
思ってばかりで
挑む事もできはしない 北風と太陽。

努力と立場とタマにキズと恋。
とにかくそれだけで
急ぎすぎてた過去。
旅人になって 何処か遠くの
朝陽も水も見えない砂漠 彷徨っていても
ボクは何が欲しいのか分からない。

全部これまでの事 夢なんだって
そんな風にしちゃいたくなるけれど
やっぱりそれもダメだし
ただ死ねなくて
死ねなくて 何処にも行けなくて
苦し紛れで生きていた。
一人称のまま
敗ける事も
挑む事も
考えもせずに
くちづけすら痛々しい 北風と太陽
空にひとつ。

旅人になるんだ。旅人になりたい…

もしも無駄に生きてた 還らない日々
それすらをいとおしく思えるなら
ガックリ肩を落として
言い訳ばかり重ねてた
記憶もかまわない
苦し紛れで生きてきた。
一人称のまま
敗ける事も
挑む事も
恋に狂う事も
唄にしよう。抱き締めよう。
ボクだけにしかないこのコトバで
ひとつの絵に
北風と太陽 封じ込めて
空にひとつ。
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