太陽の帝国

君は何を認めてほしい? 君は何を叶えてほしい?
君の現実はこれ以上 辛いものには成り得ない
逃げてばかり 拗ねてばかり
夢の果てに築き上げた 太陽の帝国には
逃げ出すには 君の羽は あまりにもあまりにも脆すぎて

いつも寝る前に 聞かされてた呪文の言葉
「人生なんてジャムのようなもの」
いつも眺めてた 三日月が揺れるあの川は もう
君らが泳ぐには浅すぎて

数え切れない友達と過ちが 君をすり抜けてく
立ち止まる君の名を 僕は思い出せない
強がりとプライドが君を孤独にした
君の名を 声にならない声で叫んだ

人はいつも うぬぼれと嫉妬心の平衡線を
左回りに耳を塞ぎ 他人をけなして生きてる
判らなけりゃいけないのは
誰かの優しさだけじゃない 誰かの温もりだけじゃない
誰かの寂しさだけじゃない 寂しさだけじゃない

僕は見た 西の空 海と空のはざまに
太陽の帝国が 煙を上げて沈んでく
僕は見た 東の空 血まみれの王様が
剣を持ち 君を殺しにやってくる

いろいろ奪われて 君は大人になった
全てから逃げだし 君は大人になった

何故僕らには消せない傷みがあるの?
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