井の頭線

永福町で電車が停まる
急行の待ち合わせ
ドアが開いて 吹き抜ける風
想い出が 降りてゆく
いつもあなたは この手を引いて
急行に乗り換えた

走るように生きるあなたと
歩くように生きてた私
いつの間に いつの間に
離れてしまったの?

ひとり帰る 井の頭線で
今でも ふと 好きだと思う

下北沢の古道具屋で
風鈴を見つけたね
窓を開けても 暑かった部屋
軒先で揺れていた
ふたり これから どうしたらいい?
聞かれても 黙ってた

打ち上げ花火 はしゃぐあなたと
線香花火 見つめる私
燃え尽きる 燃え尽きる
速さが違ったの?

ひとり帰る 井の頭線で
あなたを ふと さがしてしまう

ひとり帰る 井の頭線で
今でも そう 好きだと思う
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