女王蜂

バラもすみれもつまんで
いい気なひとたち
どうせ男の愛など
たかが知れている でも
女の涙がなくては暮せぬ
罪な蜜蜂だもの
女同志でぼやいた夜明けの街角
だけど貴方をおもえば
なんでこんなにも ああ……

蜜をなめたら逃げてく
くやしいひとたち
女ごころのどこかに
水をかけてゆく でも
女の涙がなくては暮せぬ
駄目ないきものだもの
ゆうべ誰かが泣いてた燈影の桟橋
だけど貴方にばかりは
さからいきれなくて ああ……
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