風の望郷

ふるさとは… ふるさとは…
遠く離れて しのぶ町
一晩あれば 帰れても
その一晩が 今はない
夢追う人生路(たびじ)の 途中駅
背中で汽車が また哭いた

あの女(ひと)は… あの女(ひと)は…
今も心の 名残り花
一緒になってりゃ 倖せか
想い出だけで 良かったか
逢いたいだろうと 風が言う
面影揺れてる 日暮れ川

ごめんよと… ごめんよと…
いつになったら 言えるやら
振り向きゃ不幸 かけてきた
おふくろさんの かげぼうし
瞼をとじれば 十七の
昔がなつかし 北の空
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