二十と二

肩で風を切って歩き始め
気付けばもう二十と二
彼女と暮らし始めまして
早いもので一年が過ぎ
慣れぬ仕事にも慣れ始め
世間様を知りました
弟から手紙が届きまして
『一度家に帰れよな』

何も言わず飛び出た
私に家族いるはずがない
そんな私に母は笑顔で
優しい声で
『おかえりなさい』

『ご飯はしっかり食べてるの?』
『体には気を付けてるの?』
母は私に聞いてくる
優しい声で聞いてくる

笑顔で別れた後に
母が泣いていたと知りました
どうしてなのか
他にないのか
この生き方しか出来ないのかな

大きく見えた貴女は
今はいない 私の傍に
今できぬなら 後にもできぬ
貴女の為に何か一つでも
…I'm sorry mam…
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