阿吽の花

紫陽花を 紫陽花を
ひとまず白に 染める雨
やがて七彩 変えてゆく
合わす目と目で 互いはわかる
以心伝心 阿吽の花は
言の葉いらずの こころ花

身を尽くし 身を尽くし
しくじることは 仕方ない
馬鹿じゃなれない 馬鹿になる
「あ」から始まり 「うん」で終わる
それが人生 阿吽の花は
寄せあうふたりの ひとつ花

分かちあい 分かちあい
想いがふれて 出会うもの
それがぬくもり ほのぼのと
云うにいわれぬ 綾なす模様
人情(にんじょ)一輪 阿吽の花は
いのちを通わす こころ花
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