雨の終列車

嗚呼、今予報外れの雨に打たれて
強がり笑った傍からね、滲んだ貴方の姿

きっと欲を見せた 馬鹿な私に向けられた
何かの罰なんでしょう もう、巻き戻せない

ごめんね、降り出した雨の中
涙が隠れて都合が良かった
笑った振りして終わりたかった
貴方に最後見せる私

貴方の上り終列車は
定刻通りベルを鳴らす

別れ際に貰った 安いビニールの傘は
使えずに捨てられずに 時間を刻むの

次第に雨は強さを増した
最後に貴方に知って欲しかった
笑った振りして涙した事
それ程深く想った事を

私を乗せた終列車は
下りを少し遅れ走る
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