故郷さん、あいたいよ

最上川(もがみ)の流れは キラキラと
遥かにかすんだ 山の並み
乗合バスは
丘越え野越え 町から村へ
じいちゃんばっちゃの お喋りのせて
故郷さん、故郷さん、あいたいよ

どうしてこんなに やさしいの
わたしを育てた 山や川
紅花(べにばな)摘んで
夕日が落ちて 灯(ともしび)ゆれる
蛙の合唱 里わの小径(こみち)
故郷さん、故郷さん、あいたいよ

夕焼け小焼けの あかね雲
トンビがくるりと 宙返り
今年は帰ろう
元気な顔を 家族に見せに
鎮守(ちんじゅ)の祭りに 手土産もって
故郷さん、故郷さん、あいたいよ
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