M.T.に捧ぐ

あの日 遠い場所で見て来た彼女は
こんな坂道を登ってたのか
つらい急斜面 その先も見えず
石ころだらけの歩きにくい日々を…

ああ 重い荷物
誰より背負って
はぐれそうな仲間たちを
励ますように

ああ あなたになれない
今さら思ってしまうよ
いっそ憧れだけの夢なんて
諦めてしまえばきっと楽になれる
でも そんな時にいつも
思い浮かぶ小さな背中
泣き言も言わずただひたすら
歩いてた影に続く

もしも今の私 彼女が見てたら
「甘えるんじゃないよ」って叱られるでしょう
たった一人でも置いては行かない
最高の景色を絶対に見せると…

ああ 列の先は
いつでも孤独で
相談する相手さえ
まわりにいない

ああ あなたになれない
自分に自信がなくなる
なぜそんなに迷うこともなく
明日へと向かって生きられるの?
そう 器用ではなかった
あなたの汗を思い出す
近道はどこにもないってこと
まっすぐに前を見てた

どんな苦しくても
どこかであなたが見てるから
進むしかない 降りられない
もっともっと高い山目指し
私は歩き出す

ああ あなたになれない
今さら思ってしまうよ
いっそ憧れだけの夢なんて
諦めてしまえばきっと楽になれる
でも そんな時にいつも
思い浮かぶ小さな背中
泣き言も言わずただひたすら
歩いてた影に続く

あなたから いつか褒められたい
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