片目の仔猫

片目の仔猫のように
あなたと暮らした
大事にされるほどに
涙が流れた

好きだったのは
嘘じゃないわ
嘘はよくついたけれど
愛されることで
いっぱいだった
気まぐれが憎い

あなたがいなくなって
ただの野良猫よ

好きだったのは
嘘じゃないわ
嘘はよくついたけれど
あなたのこと
半分も見えてなかった
気まぐれが憎い

あなたがいなくなって
ただの野良猫よ
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