オオカミ少女II

少女は橋の上 オオカミみたく吠える
月に逆らって 勇み足で行く
少女は月を恨む 1人泣けないまま
それでも見渡す 空の向こう側

雨が降り出して それが涙になる
からだ震わせて 少女は歓喜に泣く

船を探し出した
町を渡るため

高く帆を張って 前へ漕ぎ進める

空がカラカラとゼンマイで動いた

大きな哀しみ連れて 景色だけ残した

少女は船を降りて 橋を仰ぎ見た

2人の老婆が青空見つめてる
×