かなしい女

指に絡んだ さだめの糸を
首にまわして 死なせてよ
お酒は女の いのちの水よ
恨んだ日々を 流すほど
どうか呑ませて 今夜だけ
呑んでも呑んでも酔えない かなしい女

無茶な生き方 叱ってくれた
あなた優しい ひとでした
お酒は女の 助けの水よ
涙が枯れた こんな夜は
どうか呑ませて あびるほど
呑んでも呑んでも泣けない かなしい女

針のむしろの 地獄でいいの
惚れて惚れ抜き 惚れ尽くす
お酒は女の 未練の水よ
心が泥に まみれたの
どうか呑ませて 洗わせて
呑んでも呑んでも酔えない かなしい女
×