裏町未練酒

人生つまずいて 世間に泣かされた
楽な暮らしの 一つもやれなかった
一度は捨てた 夢なのに
今さら何で 想い出す
灯りが揺れる 酒場の片隅で
ひとり 飲んでる 裏町未練酒

どんなに辛くとも 涙を堪えて来た
そんな仕草を 気付いて遣れず終まい
今ごろ誰と 暮らしてる
しあわせならば それでいい
背中で泣いて こころで詫びながら
おとこ 手酌の 裏町未練酒

小雨に立ち尽くす よく似た後ろ影
忘れられずに いまでも名残(なごり)の雨
転んで起きて 傷ついて
運命(さだめ)の風が 身に沁みる
暖簾(のれん)をくぐる 馴染みの居酒屋で
ひとり 飲んでる 裏町未練酒
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