YUKIDOKE

カラフルな屋根 三角の屋根
気温は0を下回った
厚手のニットと 手袋をして
少年はドアを開けたのさ
真っ白な雪の 妖精たちが踊ってる
少年は踵を鳴らしたのさ
柔らかなほっぺに 妖精が舞い降りて
少年と一つに溶け合った

白く積もった その足跡は 消えずに残るの

さよならさえも言えずにまた
さよならを繰り返すのかな
この雪が溶けてしまう頃に僕は
ひとつ大人になるの

あたたかな雨 吹き付けた風
季節は変わろうとしてる
乾いたシャツは シワひとつ無く
春の訪れを待っている

雪解けの時 何を想うの

さよならさえも言えずにまた
さよならを繰り返すのかな
この雪が溶けてしまう頃に僕は
ひとつ大人になるの

少年はやがて大人なった
秘密はいつまでも秘密だった
冬の妖精は踊り続けた
ぬくもりはまだ消えてないわ
わたしは時を待ってる

さよならさえも言えずにまた
さよならを繰り返すのかな
この雪が溶けてしまう頃に僕は
ひとつ大人になるの

あの頃はまだこの痛みの 理由なんて分からずにいた
繰り返しつけた傷跡を 愛と呼ぶにはまだ幼かった

YUKIDOKE さよなら
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