美々津

馬ヶ背岬(うまがせみさき)を 夕日が染める頃
十字に輝く クルスの海よ
今こそ祈れ 叶わぬ恋は
はるかなりみやこびと 想い出は巡り
届けてあげたい ふるさとの海を

八十八夜に 山茶を摘みながら
笑顔を持ち寄り 村人集う
出会いは美々津 別れも美々津
高瀬舟ゆらゆらと 耳川を下り
あしたへ旅立つ 細長き舟で

冠すずめに 行方を尋ねたら
かもめに聞いてと つれないそぶり
教えておくれ この恋波(さざなみ)は
何処(いずこ)へと続くのか 日向灘燃えて
汽笛が呼び合う 美しきみなと

美しきみなと
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