賛美歌

君は変なひとだな
緑道を歌って歩いてる
僕は変なひとだな
大空を仰いで泣いている
明日には他人かもしれない
僕らに今 賛美歌を

学生の情熱には
眩しい眼を伏せて微笑みを
国道の夕暮れには
霞んだ太陽が浮いている
どこに行けば 何を話せば
歩き疲れた帰り道

好きさ愛してる 今日も変わらずさ
世界の美女が襟首を噛んでも
うん 嘘はない

だけど僕は今じゃ分からない
胸をたぎらせた僕たちが
どこに隠れたのかを
ほら 金も 花も 意味がない
初めて交わしたささやきが
鳴り止まない 手を繋いでよ

相変わらずの君だな
気遣いは下水に流れてく
相変わらずの僕だな
気付けば見返りを求めてる
雨の花びら こぼれ落ちそうだ
窓を開けよう 晴れたなら

見えるよ はるか 夢は きりがない
わずかに光った流れ星に
何を祈る 僕らが見た星

さらば 理想のユートピア
見渡せば 変わらぬ日々が
見慣れた緑道が ねぇ 続いてる

だけど僕は今も忘れない
胸をたぎらせた僕たちが
語り明かした日々を
ほら 金も 花も 意味がない
初めて交わしたささやきが
鳴り止まない 手を繋いでよ
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