助六さん

金糸銀糸(きんしぎんし)の うちかけに
黒塗り高下駄(たかげた) 八文字(はちもんじ)
花のお江戸の 吉原で
おいらん道中 揚巻太夫(あげまきたゆう)
助六さんチョイト 助六さん
どうした風の 吹きまわし
惚れたあんたに エェ 口説(くど)かれた
恋も桜も パッと咲いた
こいつは春から こいつは春から 縁起(えんぎ)がいいわいなぁ

千両万両 積まれても
お足(あし)じゃあ なびかぬ 意気と張り
惚れた弱みの 何とやら
主(ぬし)さんひとりに 命をかける
助六さんチョイト 助六さん
うつつか夢か 幻か
一緒に逃げよと エェ 口説(くど)かれた
恋も桜も パッと咲いた
こいつは春から こいつは春から 縁起がいいわいなぁ

助六さんチョイト 助六さん
江戸紫((えどむらさき)の 男伊達(おとこだて)
ほろ酔い気分で エェ 口説(くど)かれた
恋も桜も パッと咲いた
こいつは春から こいつは春から 縁起がいいわいなぁ
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