サナギ

いくら待っても 人になれない
いくら呼んでも 人に会えない
孤独がいつでも側にいてくれるとは まるで限らない
うたがうことでしか何も話し合えない人

うしろすがたが 誰かに似ている
けれど どうしても 思い出せない

これから いくつのものがたりが 生まれて 消えてゆくだろう?
生き急ぎ 生き遅れたわたしの
まるい背中
みんな忘れて 話さないから
どんな昔も まるで過去になれない

雨がふりだした
みんな ぬれてる
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