夕暮れ間近の河川敷グランドで
子供達がまたこの次の約束を終えたところ
鉄橋を渡る快速電車
照り返した夕日にかすかに頬を染める
誰にも会わずに日曜日が過ぎていく
ただひとりここでこうして
静かに川を見てる
流れて行くのか流されて行くのか
三度目の夏はすぐそこまで来てる
少し淋しい位が好きになったのは
誰のせいでも無いけれど
本当の私へと帰れる所は
この街じゃそんなに無いって
もう気付いてる

あこがれ通りに暮らし始めた街で
遠い夢の行方よりも明日の服を選んでる
心の窓さえ閉ざしたままの
そんな私の足元にはまだ何もない
ひとりぼっちで目覚めて
ひとりぼっちで食事をして
ひとりぼっちでドアを閉めて
電車に揺られて
鉄橋を渡る 何ひとつ変わらない
朝を迎えるまた明日になれば
少し悲しい位がやさしくなれると
誰かに確かに聞いたけど
どんなに辛い時も悲しい時も
私は私を忘れない
例えばどれだけ小さな
流れにしても
淀みを知らない川のように
最初のひとしずくが
海へ辿り着くまでの
遥かな旅を私も生きている

夕暮れ間近の河川敷グランドは
風だけを戻していつか
誰もいなくなった
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