ミスルトウ~転生の宿り木~

繋いだ心が 惹かれ合うほど
癒えぬ傷跡が 魂を震わせて
ともに羽ばたく空を 壊した

紅い夕日が沈んでいく
空の境を越えて
青い羽を広げ
心のままに 遠く、飛んでいけたら......

宿り木の楽園は 陰と陽の世界
枝の下 木漏れ日の影には、暗い闇
定められし邂逅は 奪い合う宿命を背負い
空を焼いて 大地を屠り
【不吉】を呼び覚ます

繋いだ心が 惹かれ合うほど
癒えぬ傷跡が 魂を震わせて
絡まる指を解いた
運命の楔が打ち込まれても
いつか暁の空の果てに
ともに羽ばたく明日を信じて......

長い遺恨の時を越えて
憎み合った鳥は 羽を寄せ合い
さえずりに 切に願い込めて
手を取り合えば
そっと宿り木を飛び立った

永遠に争い続く系譜に 抗いて
羽を寄せ許し合う 気高き朱と青
されど時の運命は 残酷な調べを好み
【優しい嘘の咎】を背負う朱き羽を 堕とす

違えた心が 許し合うほど
【見えぬ災い】が 絶望を呼び寄せて
触れた羽を 引き裂いた
哀しい運命は 覆らない?
朱き弔いの怒れる火が
ともに羽ばたく夢を燃やした......

嘆いて 叫んで さえずりは枯れて
熱き滴りが 止めどなく流れても
冷たい頬は溶かせない
消された炎は もう戻らない
癒えぬ贖罪を胸に抱いて
深い真実の闇へ 堕ちていく

嘆きの炎が 心を焼いて
揺れる魂が 眠りから目を覚まし
絶望にもがき泣いても
哀しい運命は 覆らない
青き弔いのを夜明けを背に
君と戦う空へ 飛び立つ......
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