さよならの季節

さよならとあなたがつぶやき
ほほえんで私はうなづく
いくら水をやっても咲かない花なのに
ながいこと二人して育てたわね

おそろいの指輪にさよなら
やさしかったあなたにさよなら
誰のせいでもないおわかれなのね

ありがとうと私がささやき
うなだれてあなたは出てゆく
一人ぼっちが二人身を寄せあったのに
もう一度肩すぼめさまようのね

忘れないわ小指のいたずら
忘れないわ短い幸せ
愛しすぎたためのおわかれなのね
だけどもう逢えないおわかれなのね
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