いい星じゃんか

太陽が昇る
何十秒か手前
空には数えきれない
紅鮭が飛んでる

目を凝らせばまだ
星座もつながるぜ
西に向かう
高速のむこうに
ひと仕事終えた月

冷んやり交差点
なんだか寝そべった
無意味な僕を
見下ろすのは
まだ無意味な信号機

凛とした空気と遊ぶ
彼はヒトを選ばない
早起きにも朝帰りにも
優しい

いい星じゃんか
いい星じゃんか
神様がちゃんと
目を覚ませば

いい星じゃんか
いい星じゃんか
いやなコト
どっかに消えれば

太陽が昇る
何十秒か手前
僕には入り切らない
気持ちをくれるんだ

あれは金星だよ
あっちが木星だよ
でもどっちにも
いない
無い
全部こっちに
あるんだ

いい星じゃんか
いい星じゃんか
神様に期待なんて
しなければ

いい星じゃんか
いい星じゃんか
見えるものだけを
見ていれば
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