どうせ捨て猫

ちいさな 気まぐれで いいから拾って
雨の中で 痩せてふるえる
子猫みたいな 私を
心よりも 熱い肌の
ぬくもりが 欲しいから
ねえ 行かないで 今夜は一人にしないで
ああ 抱きしめてくれたら 何にもいらない
どうせ 捨て猫

はかない 戯れを 愛だと信じて
せめて今は 膝に甘えて
子猫みたいに 泣かせて
爪を立てて しがみついて
眠るのは こわいから
ねえ 捨てないで 愛しているよと騙して
ああ 夢見せてくれたら 明日はいらない
どうせ 捨て猫

心よりも 熱い肌の
ぬくもりが 欲しいから
ねえ 行かないで 今夜は一人にしないで
ああ 抱きしめてくれたら 何にもいらない
どうせ 捨て猫
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