侍ニッポン

梅の花さく 二月夜寒(きさらぎよさむ)
こよい忍ぶは 恋じゃない
これも誰ゆえ 姫菊ゆえに
あわす白刃の 銀杏坂(いちょうざか)

水戸をのがれて 遙々江戸へ
来ればまた咲く 杜若(かきつばた)
昔偲べの あの片えくぼ
恋の絆(きずな)の くるしさよ

二度ととせまいぞ 武士(さむらい)稼業
泣いて涙で 人を斬る
恋と意気地の 骸(むくろ)のうえに
降るは昔の 江戸の雪
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