わかっているのにごめんね

「…え?ごめん、怒ってる……?」
「もう!あなたって、なんにもわかってない!」

またまた何回目よ×3 何回目

あなたは少し鈍感
円周率は言えるのに
記念日だとか
「君が好きだ」とか
恋愛だけ苦手科目

あなたは少し単純
メールの流れまでワンパターン
乙女心は
次々変わるのよ
答えはひとつじゃない

一緒に放課後デートをすれば
帰り道そっけなく「またあした」
手を繋ぐことくらいなら
男なら 今は
してくれたっていいでしょ

「ごめんね」?
わかっているのなら
行動で示してよ
私は待ってる ほら、ほら、ほら
もう油断ばっかしてちゃ
誰かのもとへ行くぞ
あぁ、なんて嘘よ、本気にしないでよね
ごめんってば…

「付き合ってるの!?嘘でしょ~?」
「なんか、意外な組み合わせだね…」
「若いっていいわねぇ~!
何をしてもカワイイんだもんねぇ~。
あったあった、私にもそんな頃あったわ~!」

あなたはとても真面目で
不器用でマイペースだね
だけど一途で
影の努力家
私だけが知っている

あなたは優しくて
眼鏡の奥の瞳がきらり
乙女心は
すべて見抜いている
他のコは気づかない

そんなあなたのことが好きだけど
よく私を見てよ もっとジッと
前髪少し切ったのよ?
“彼氏”なら みんな
気づいてくれるんだよ?

ごめんね
わかっているけれど
注文つけていなきゃ
私がもたない ほら、ほら、ほら
もうわがままなんだけど
無茶ばっかを許して
あぁ、なんでいつも、あなたを責めちゃうかな
ごめんってば…

わかっているのなら
行動で示してよ
私は待ってる ほら、ほら、ほら
もう油断ばっかしてちゃ
誰かのもとへ行くぞ
あぁ、なんて嘘よ、本気にしないでよね
ごめんってば…

またまた何回目よ×3 何回目

「君の気持ちに気づけなくてごめん…」
「ううん。私も、あなたのことわかっているのに、ごめんね…」
「そしてなんだかんだ許してしまうのでした。めでたし、めでたし」
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