夏の前日

光る空 たどる瞳 そこから海にふる雪
目のみえないカメが泳ぐ ながい年月とあそんでる

気をよくした小人が 風にとんだぼくのボウシに
シャレついて砂をかきちらし視線をあわせずに笑ってる

いろんな色のパラソルがまわるよ
黒い影から黒い手品師が生まれて ほら あらわれた

気がつくとボクらみんな8ミリ映写機のフィルムの中
動きがにぶくてわかりやすい 音がないのでキモチイイ

海の水がいっせいに蒸発すると
そこにボクのさがしてる君がいたなんて やっぱり信じないよ

今日は夏の前日
ひどい夏の予感がする
こわくて眠れない
赤い夜がつづいてる
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