哀愁…日本海

群れからはぐれた 海鳥が
一羽哀(かな)しく 北へ翔(と)ぶ
ひとり旅する
若狭(わかさ) 蘇洞門(そとも)は 風と波
別れは決めた はずなのに
寒い…寒い…寒い… こころがあゝ寒い

しあわせ掴(つか)めぬ 恋だから
いつかふたりは 傷つくわ
未練たちきる
能登の泣き砂 琴ヶ浜(ことがはま)
想い出胸に よぎるけど
遠い…遠い…遠い… あの日はあゝ遠い

はずした指環と 合鍵は
どこに埋(う)めれば いいのでしょう
夕陽せつない
越後 筒石(つついし) 親不知(おやしらず)
今度の旅が 終わったら
生きる…生きる…生きる… ひとりであゝ生きる
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