哀愁の輪舞

藍色の森 密かに聴こえる声
笑っているの?それとも泣いている?
霧が深くて見えない心の中は
弊(つい)える命 ただ怯え見守る

糸の繋がれたままの操り人形達
無表情に過ごしても感情は苛(さいな)む

陰我の芽を生む欲望だけが
消そうな灯火 哀れみ寄り添った
「さぁ捧げましょう」闇は力強く 抱き寄せて囁いたよ また誰かに

自由が欲しい…芽生えた心の中に
痛みを怺(こら)え 躬(みずか)ら傷つけた

糸が切れ折れたままの足を引きずり往く
無常な最後だけが残された軌跡

陰我を育むこの世の常
誰かの灯火 それは手招くように
「さぁ踊りましょう 闇でひとつになり 哀しみも痛みも忘れるまで」

~陰我の芽を摘む眩しい光 闇在る処に誘われんことを~
さぁ受け入れなさい 私達はいつも
抱きしめて愛をあげる 今日も誰かに
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