追憶

淋しい眼をして
見つめているぜ
夜空にふるえる
青い星が―
狂った夜が 汚してしまった
あの娘の追憶を
悲しむように

可愛い女を
幸せにさえ
出来ない野郎に
何ができる―
淋しく嘲笑う ゆがんた唇もと
あの娘の追憶が
心を責める

心の底まで
見透すような
冷たい光だ
青い星は―
都会の風に さまよいながらも
あの娘の追憶は
瞼に消えぬ
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