永遠いライト

貝殻を集めて 辿る二人 凪ぐ風
振り向けばいつしか 洗う波 足跡
さらわれて消えた

触れ合うたびにいつも 身を焦がすだけで
何も持たないまま 繋いだ手 離せないまま
そっと くちづける頬 見つめるだけの二人
時を止めるように

空と海の間を 砂の粒 落ちてく
夜の隙間から ふっと こぼれ出す 夕暮れ
世界には二人

触れ合うだけじゃいつか 崩れ去るでしょうか
積もる時間で創った 砂の城
波に消えても ずっと 放さないでね
離れないでね……忘れないでね

二人で探す世界の色 埠頭に風が吹いた
(言葉 ふさいであげる) (長い夢の前に)
わかっている 気づいている
(貝殻、置いて) (胸の中おいで)
互いが失くした風景と これから辿る道を
(浜辺、瞬く星座) (泡、昇る空)
闇がぜんぶ 隠していく
(もう、永遠だよね)

空白 満ちる海
あぁ 物語の終わり
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