金毘羅一段

丸に赤色 金の字は
金毘羅(こんぴら)さんの 旗印(はたじるし)
願い 心に 石段を
登れば見える 讃岐富士(さぬきふじ)
人生 一段 一段ごとに
思いを踏みしめ 歩いて行こう
長いようでも 人の世は
あっという間の 紙芝居
金毘羅(こんぴら)船々(ふねふね) 追手(おいて)に帆(ほ)掛(か)けて
人情の木に 花が咲く

四国名物 阿波踊り
踊る阿呆(あほう)に 見る阿呆(あほう)
同じ阿呆(あほう)なら ソレソレと
袖(そで)を引っ張る 温ったかさ
泣いて暮すも 一生ならば
笑って暮そよ いい事あるさ
親の意見と 茄子(なす)の花
先人(せんじん)たちの 心意気
金毘羅(こんぴら)船々(ふねふね) 三味線片手に
衿(えり)を正して 春を待つ

長い石段 登(のぼ)るには
なくてはならぬ 杖(つえ)ひとつ
おかげさまだと 気付く時
海の神様 微笑んだ
つまずき 転んで 又立ち上がる
いくつになっても 遅くはないさ
旅は道連れ 世は情け
お天道(てんとう)さまは 付いてくる
金毘羅(こんぴら)船々(ふねふね) にっこり誰かに
笑ってごらん 福が来る
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