みちのく鳴子

あなたと旅した 思い出たどり
終わりにします この恋を
白い湯煙り 面影が
揺れて涙を また誘う
みちのく鳴子 女の未練
どうぞ流して 江合川(えあいがわ)

知らずにいました 別れが来ると
ぷつりと切れた 心糸
こけし人形 うつむいて
誰を待つのか ただひとり
みちのく鳴子 あなたの名前
呼べど答えぬ 宿灯り

離れてなおさら 逢いたさつのる
この手に残る ぬくもりよ
白い湯煙り 襟元に
沁みて優しい 湯の香り
みちのく鳴子 散りゆく紅葉
越えて行きます 鳴子峡
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