届くことのない手紙 -ロード~第五章-

君の引き出しの中 今頃になって見つけた手紙
出逢った頃の俺の住所に 着かずじまいで戻った手紙
日付けを見れば君がベッドで「初めてなの…」とうちあけた夜

開いた便箋に綴られていたのは
「今私の横で眠るあなたがいる
見つめているだけで幸せを感じる
一生こうしていれたらいいなと夢を見ていたの…」と

届く事のないあの日の手紙を 溢れる涙で揺らいで見えない
君の天使が届けてくれた 過去をありがとう…

遅すぎるかもしれないけれど「眠るあなた」に返事を書こう…
君が見てない二人の写真 最後の笑顔 入れて送ろう
あの時君が出かけたままの このアパートの住所に宛てて

伝えきれないほど 話しはあるけれど
今すぐに逢いたい…夢の中でもいい
俺の心の中 映画を見る様に
同じ思い出が 何度も何度も色あせずに写る

届く事のない君への手紙を 言えずにいた事を全て書こう
変わらぬ愛を 君への愛を 永遠の誓いを…

届く事のない過去への手紙を 天使のポストに入れて出そう
真っ赤な糸で 結ぱれている 現在も未来も…
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