佐渡のわかれ唄

雪がひとひら 落ちてくように
冷めてゆきます あなたの愛が
嘘なら嘘で その嘘に
すがりつきたい 恋ごころ
あんた あんた 夕陽がしずむ
女泣かせる 佐渡のわかれ唄

季節がわりは 冷やから燗に
さしつさされつ 過ごしたじゃない
夢なら夢で その夢を
ずっと見させて 欲しかった
あんた あんた 半年だけの
愛を迷わす 佐渡のわかれ唄

軒に吊るした 干し柿ゆれて
未練さそうか こぼれる涙
明日なら明日で その明日を
待てというなら 待つものを
あんた あんた 見送る船が
波に消えてく 佐渡のわかれ唄
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