さすらい酒場

肩に冷たい しぐれがつらい
まるでおまえが 泣いたよで
男勝りと 言っても女
見送る瞳が うるんでた
後ろ髪引く 後ろ髪引く
さすらい酒場

話し相手も 肴もいらぬ
ひとり手酌で あおる酒
情け知らずと 恨んでくれと
背中を丸める 夜更け頃
旅の途中の 旅の途中の
さすらい酒場

いつかつまずき 転んだ時に
思い出すだろ 白い指
晴れておまえを 迎える日まで
夕陽のふるさと 帰らない
抱いてやりたい 抱いてやりたい
さすらい酒場
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