ブルーバード

羽生えたね おめでとう
生まれた時から誰もがブルーバード
雨 風に打たれても
ちぎれない へし折れない そうだ信じろ

快適な空はない
だけどさ なんかさ楽しそうだろう
息切らして飛べよ
死ぬこと 朽ちること今は忘れて

青い羽まき散らして
カラスに笑われたってその色で
飛べ 今はまだブルーバード
がむしゃらに

あちこち痛いのは
突かれてけなされて でもそれでいいんだよ
だってそうやって痛めつけられても
青いままでいれるのなら
本当のブルーバード

青い羽まき散らして
カラスに笑われたってその色で
飛べ 今はまだブルーバード
忘れるな

ひどい顔色 それぞれが抱えた疲労
今日も終電 辿る帰路
見ろ。群れになって帰るその姿はまるでカラス
後悔なんてないと言い聞かす
この背中に羽が生えているとしたら黒色だろうか
はばたこうとするもんなら人は言う
「あいつは考えもんだな。」
でもそこから垣間見える鮮やかでまぶしい色
無邪気 純粋を象徴するように輝いている
一枚でも青い羽が残っているなら忘れないでいて
誰もがブルーバード 飛べ はばたけ

青い羽まき散らして
ほんとは羨ましがっているカラス達
飛べ 今はまだブルーバード
がむしゃらに
空を渡る 死ぬまで朽ちるまで
誰もがブルーバード
悩みも不安も上昇気流を生むんだ
そうだ信じろ
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